ゾイド徒然草 -252ページ目

タイアップ GO!! GO!!

 アニメ『ゾイドジェネシス』のエンディングテーマを歌っている「PARADISE GO!! GO!!」というユニットがあるじゃないか。どんな奴らだかワッキャンナイ、誰がいるんだかわかんない。

 調べてみると「関西で爆発的な人気を誇る、話題のダンス&アイドルユニット」という触れ込みである。そうなのか、関西の人?


 それにしても、あの曲はゾイドの世界観にかすりもしない。やはり、精妙なすり合わせというものが必要だと思うのだ、タイアップは。かつて、「V6」がバレーボール大会のタイアップでデビューしたように。Volleyballで6人組、大会会場で試合前に応援ライブ。やりすぎの感もあったが、たしか当時はバレー人気低迷で集客のためにやむを得ない事情だったように思う。V6のパフォーマンスが終わると試合見ないで帰っちゃう客が半数くらいいて問題になったのだけれど(ちなみに、当時は生ものだと思っていた彼らがここまで生き延びるとは思わなかった。「忍者」のときみたいに、速攻でドロンするとばかり思っていた)


 そうそう、「PARADISE GO!! GO!!」の話だった。彼女らも、徹底的にゾイドのイメージにすり合わせる。まず、ユニット名は「レイフォースエンジェル」に変更だ。プロデューサーにジーコ監督を迎え、当然、

「レ!」

「イ!」

「フォ!」

「カンペキダ!」

 のパフォーマンスもやらせる。

 できればゾイド人の記号であるロケット乳を全員に装備させてやりたいところだが、こればかりは天からの授かりもの、いかんともしがたい。そこで次善の策として、六つに割れるまで腹筋をやらせる。そして、腹筋を誇示するように腹部だけ露出した衣装で歌い踊るのである。カンペキダ!

電撃剣士見参!

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 本日発売の「電撃ホビーマガジン5月号」の付録、ブリッツソーダである。来月発売予定のゾイドバラッツシリーズの一種、ギラフソーダの限定カラーバリエーションだ。ギラファノコギリクワガタ型ということだが、これはタランドスと違ってモチーフに似ているようだ。

 

 さて、ついに目の当たりにすることができたバラッツ。果たして、ブロック一個の貧弱なキットが、ブラインドボックス販売という形で求心力を持たせることができるかどうか心配していた。一箱300円では割高感あるし。

 ところが、これが思っていたよりだいぶ大きく、ダブルソーダに迫る勢いである。十分値段分は楽しめそうだ。というか、むしろ良いぞ、これ!

 

 特に注目したいのが脚だ。昆虫型BLOXのチェンジマイズに重宝しそうだ。大きさ的にも、ストーム兄弟と直にユニゾンできるかも!?

 

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 さすがに頭の方が大きいね……

 しかしまぁ、脚パーツとしては十分期待できそうである。適当に羽さえでっち上げれば十分甲虫型として通用しそうだ。

 

 また、ブリッツソーダと同等のクオリティがあるシリーズなら、単体でも十分遊べそうである。来月に期待!

ゾイドジェネシスTRPG

 『ゾイドジェネシス』の世界観って、だいぶTRPG向けなのではないだろうか。ネット上ではゾイドをテーマにした自作TRPGのルールを見かけることもあった。しかし、今までのゾイドが軍事だったり競技だったりしたため、TRPGには向かないテーマだったと思うのだ。

 ところが、文明が中世レベルに退行した世界、多くの人々が故郷から出ることなく一生を終える世界では「冒険」が成り立つのである。地図に示されているのは「名も読めない町」ではない。闇に覆われた未開の大地なのだ!

 

 中世風の世界で、中央集権的ヒール国家が幅を利かせているというのは『ルーンクエスト』を想起させる。最高だったなぁ、『ルーンクエスト』。

 また、中世的世界観+ロボットという組み合わせは『ワースブレイド』が思い出される。ツボでした、『ワースブレイド』(関係ないが、電撃ホビーマガジンで連載の『オーガライド』ってなんか『ワース』っぽくて気になる)。

 妄想はとどまることを知らず、もはや『ゾイドジェネシス』はTRPG展開をするために企画されたんじゃないのかという気すらしてきた。

 

 しかしだ、調べてみたところTRPGの国内事情は黎明期のそれに退行しているそうではないか。そういえば、私自身たっぷり十年は離れている。退行しているのは惑星Ziの文明だけではなかったのだ。そういえばTCG『ゾイドスクランブル』だって流行っている印象がないのに、市場が縮小したTRPGなんか売れるわけがないよなぁ……

 もっとも、最盛期にだって立派な規模の市場が存在した試しはないわけだが。少年時代に胸をときめかせた世界ではあるが、約束の大地は幻の大地であったようだ。

 

追記

 やっぱり時代はネットゲーム、MMORPGという形になるよなぁ。ゾイドという小さいパイの上での運営は無理だろうけど。

荒鷲の伝説

 ゾイドの物語世界には、心底ゾイドのことが好きなゾイド馬鹿が登場する。アニメの主人公たちもそうだが、バトストに登場するアーサー・ボーグマン少佐の方が一つ図抜けている感じがする。輝かしい戦歴を持ち、とうに将官になっていてもおかしくないのだが、昇進の話が持ち上がるたびにわざと問題行動を起こすのだという。現役にこだわるためだ。

 実は、現実世界にもそういった馬鹿はいるのである。

 

 ここに一つの伝説がある。ロック岩崎という名の伝説が。本名・岩崎貴弘。元航空自衛隊二等空佐。コールネーム「ロック」。神懸かり的逸話を多く持つパイロットである。

 彼の数ある伝説の中で、最も光彩を放っているのが日米合同演習の時の話だ。岩崎はF-104で米軍のF-15と模擬戦を行い、これを降している。ピンとこないだろうか? ゾイドに例えて言うなら、プテラスでストームソーダーを撃墜するくらい凄いことだ。ものの話によると、相手の米兵はベトナム戦争時のエースで、敗北にショックを受けて引退してしまったという。痛快じゃないか。日本人が物理的ハンデを乗り越え、仇敵アメリカを討つというのがこの話のミソだ。

 

 そんな、押しも押されぬ日本のエースであった彼だが、95年に退官。理由は、「昇進したら飛行機に乗る時間が減る」というものであった。ちょっと待て、仮にも自衛官たるもの、国に忠を尽くしてもらわねば困る。なかんずく、戦闘機乗りはそうだ。誰もがなれるわけでも、一朝一夕に育つものでもないからだ。希有な才能と、莫大な時間と公費が戦闘機乗りを作るのである。国家の財産といってもいい。それがそんな理由で辞めてしまっていいのか。

 退官後、岩崎は曲芸飛行の道を歩んだ。というか、飛んだ。ここでも数々の伝説を作りつつ。

 好き勝手な人生である。妻子だっているのにである。馬鹿だ。飛行機馬鹿だ。社会はこうした馬鹿に厳しい。なぜなら、馬鹿が増えては社会が成り立たなくなってしまうからだ。

 しかし、その一方で人はこうした馬鹿を愛す。多くの人は馬鹿になりきれない。社会の庇護を失うことを恐れる。飛ぶことを臆す。それゆえ、大空に舞う勇者に夢を託し、愛し支えるのだ。イカロスの翼は飛べない男たちの夢を揚力に、重力の頸木から解き放たれるのである。

 

 そして、ロック岩崎は本当に伝説の中の人になった。2005年4月21日永眠。曲芸飛行の訓練中の事故であった。飛べない男たちの夢が、イカロスを太陽に近づけすぎたのか──

 

 しかし、私はこう思う。勇敢な荒鷲の魂は今日も大空を飛んでいると。

あいつがタランドゥス!

 昨日は無知を晒す形になって恥ずかしい限りである。ランドさんの指摘のとおり、タランドスの元ネタは「タランドゥスオオツヤクワガタ」と見てまず間違いないだろう。

 

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 これがタランドゥスだ!

 なんたるツヤ! ベンツかと思った。

 コンゴに生息し、生態などはよく分かっていないという。

 

 しかし思うのだが、タランドスとは似ても似つかない。